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看護英語ワークショップ―第1回【2017.2.25開催】 レポート 

2月25日(土)に「第1回看護英語ワークショップ 会話のパターンを覚えよう!~腹痛を訴える外国人患者への対応~」を開催し、29名の方々(看護師24名、助産師1名、保健師1名、看護学生1名、その他医療従事者1名、団体職員1名)にご受講いただきました。 ワークショップは2部構成で、第一部は、米国・日本の看護資格及び米国看護学学士の資格を持ち、現在インターナショナルスクールのスクールナースとしてご活躍され、IPECの看護英語教育アドバイザーでもある橋本実和先生に「英語での患者対応へのヒント~アメリカでの臨床経験から~」というテーマでご講演いただき、第二部は、当協会看護英語教育担当の教師達による「ワークショップ~腹痛を訴える外国人患者への対応」を行いました。

第一部:「英語での患者対応へのヒント~アメリカでの臨床経験から~」

橋本先生は、2007年アメリカカリフォルニア州の看護学校を卒業後、米国看護師免許を取得。その後、同州バークレー市で5年間看護師として働かれた後帰国され、IPECの看護英語教育担当及び専任教師として2年間従事されました。2015年には日本の看護師免許も取得され、現職に就かれています。

◆アメリカでの臨床経験 から、
1.医療機関の在り方の違い 2.文化的な感覚の違い 3.薬品管理の違い について詳しくお話しをしてくださいました。

◆医療機関の在り方の違い として、

  • 日本で一般的な「いつでも受診できる外来診療」は存在しない、常に予約が優先であるためどうしても直ぐに診てもらいたい場合は救急外来に行くしかない
  • 日本のような国民皆保険制度がないため、医療保険が非常に複雑であること
  • 入院は多くの場合、急性期のみに限られる

などの点を挙げられました。

◆文化的な感覚の違い については、

  • 日本では一般的にもよく使われている『マスク』は、一般の人達はもちろん、医療現場でも必要最低限しか使われていない
  • ガーグルベースンのように、日本では洗って共用される物品から、血圧計のカフまで全て個人持ち、使い捨てにすることによる感染予防が徹底している
  • 消灯時間は存在せず、1人1台あるテレビも、時間は無制限、イヤホーンの使用も強制されることはない

と、お話をされました。

受講生の感想には「アメリカ人の患者さんを対応した時の違和感(の理由)がわかった」という言葉がありました。 それから、薬品は「Pyxis」という機械で一括管理され、薬品の出し入れにはIDが必要であること、また投薬の際は、患者が内服するところまでしっかり確認する、など厳しいチェックについてもご紹介いただきました。 最後に「胃」を表すstomachという単語は広く「お腹」の意味で使われることが多い、単語ひとつにも注意が必要であるというアドバイスをいただきました。

受講生の多くから、アメリカと日本の医療現場の違いが具体例で示され、とてもわかり易く、また興味深い講義でした。「もっとお話しを聞いてみたい!」という感想をいただきました。橋本先生にはIPECのFacebookでもアメリカでの体験について紹介いただいておりますので、ぜひご覧ください。

第二部:「ワークショップ~腹痛を訴える外国人患者への対応~」

腹痛を訴えて来院した患者と看護師のやり取りを中心に、そこから派生する語彙・表現を学び、最後はひとりひとり自分のシナリオを作り、お互いに情報を取り合うというロールプレイを行いました。語彙・表現は消化器由来の腹痛に絞り、症状や痛みの言い方を学びます。

 

習得のためのゲームはチーム対抗戦になり、臓器名に疾患名を添付していくゲームでは、知らない疾患名も、習った臓器名や知っている単語から類推していくことができていました。

ロールプレイは、まずメインの看護師・患者のやり取りをしっかり練習して言えるようになってから、学んだ語彙・フレーズを使って、オリジナルのシナリオを作りました。お互いに質問し合い、質問と答えの両方の良い練習ができたと思います。 「短いフレーズをしっかり覚えることが出来ました。」「覚えていた単語の発音が違うことに気が付きました。」などのご感想、実践的であるとの評価をいただきました。

 

IPECでは、今後も看護師を始めとする医療従事者の方々に実践で使える英語を提供していきます。
4月開講の看護英語コミュニケーション講座でお待ちしております!

今後の予定

第2回看護英語ワークショップ
6月25日(日)13:00~「熱中症患者への対応」

第3回看護英語ワークショップ
10月22日(日)13:00~「インフルエンザ罹患の疑いのある患者への対応」
※日程・内容は変更になる場合がありますので、詳細はホームページでご確認ください。