IPECでは2018年度に消化管内視鏡検査についての看護英語セミナーを上部編、下部編に分けてスタートいたしました。 外国人にとってはいわゆる「胃カメラ」や「大腸カメラ」自体が初めてという方も多く、検査前・後の説明、及び検査中の声かけをしっかりする必要があります。日本語でいつも説明していることを英語ではどう表現しているのか、を学習するために各回30名以上の看護師の皆様が積極的に学んでいた姿が印象的でした。
2020年度はオンデマンドセミナーとして開催いたしました。
そして今回は、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)について「検査の問診をマスターしよう」「検査中の声かけをマスターしよう」という2回に分けてオンラインのライブセミナーを行いました。
10月5日開催の「下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)~検査の問診をマスターしよう~」では、まず第1部で下部消化管に関する語彙(臓器名、症状名)を習得し、検査前日までの指示に関する語彙・表現を学びました。大腸カメラでは、検査前日までに消化の良いものを食べることや、下剤の服用についてなどの説明が必要です。それを英語ではどう表現するのかを学ぶことができました。第2部では、検査前の問診の英語表現を学習しました。排便の回数を問う質問は、病棟勤務でもよく患者に訊くことであり、活用場面は下部消化管内視鏡検査に限りません。検査着への更衣の説明や、鎮静剤使用時の表現など、ほかの検査にも応用が利く英語表現を学ぶことができました。
10月26日開催の「下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)~検査中の声かけをマスターしよう~」では、第1部で下部消化管の疾患名を学びました。炎症を表す接尾語(-itis)は覚えておけば語彙習得時に大いに活用できます。腸管洗浄剤の飲み方については基本的な英語表現を学習できました。また、検査中に体位を変えることが多いことも含め、患者にとっては苦痛を感じる検査とも言える大腸カメラで、とても大切な患者への声かけの表現もいくつか学びました。
第2部では検査後の諸注意に関する語彙と表現を学習しました。検査中に生検やポリープ切除を行った場合の説明、帰宅後の生活上の注意などの英語表現は検査後の説明として不可欠であり、内視鏡検査室に勤務する看護師の皆さんにとってはすぐに使えるものばかりでした。
2回とも、第3部にはスピーキング練習があり、学んだ表現をきちんと発音できているかを教師にチェックしてもらいつつ何度も言う練習ができました。
ライブ配信授業は、遠隔地の方も参加が可能ですし、会場までの移動時間や交通費も必要ありません。画面越しではありますが、対面のセミナーのように教師とやり取りすることができます。
オンラインセミナーであれば、自宅や、勤務後の職場からでもすぐに参加が可能です。ご自身が学習されてきた看護英語を声に出して話せる絶好の機会でもあります。ぜひどんどんご参加ください!
IPECでは今後も看護師をはじめとする医療者の方々に実践で使える英語を提供していきます。お楽しみに!
特定非営利活動法人プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-14-1 郵政福祉琴平ビル5階
Copyright © Institute for Professional English Communication All Rights Reserved.