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【海外の看護現場から】夜中の入院

 日本でもアメリカでも病棟勤務という仕事はシフトの流れとしては決まりがあるにせよ、いつどこで何が起こるかわからない、”unpredictability”がつきものだと思います。シフトのはじめにある程度頭の中で「今日のシフトの流れ」考えていても、小さなことがそれの予定を調整しながら走り回ってシフトが終わる、ということはよくありました。中でも一番予定を狂わすのはシフトの途中で入院してくる患者さんでした。


私は夜勤専属で働いていましたが、入院患者のほとんどがEmergengy Departmentから入ってくるということもあって、真夜中でもよく新しい患者はやって来ました。私の働いていた病院はカリフォルニア州では、他の州ではあまり見られないnurse-patient ratio(看護師と患者の比率)の法律がありまして、大抵の場合は守られていました。私の働く病棟では一人の看護師につき患者さん4人まで担当ができました。ですので、シフトのはじめから患者さんを4人持っている場合は「セーフ」と考え、3人で始めた場合は”open for admission”となり、新しく入ってくる患者さんを担当しないといけないのです。

いつ入って来るかは患者さんの状態とEmergengy Departmentの状況によって変わってきます。まず「新しい患者さん入ります。」と電話してくるのはNursing Supervisorという役職の人で、病院全体のベッドの空き状況を把握して新しい患者さんを振り分ける業務を担う人です。そのあとにEmergency Departmentの看護師から申し送りが入り、患者さんが運ばれてくるのを待ちます。ここで「待ちます」といっても忙しくなる前に他の仕事を全部済ませておかないと、という感じでバタバタしています。そして患者さんが来たら、夜中の2、3時であろうと、バイタル取り、体重を計り、アセスメントと問診を行います。入院手続きに必要な書類なども一通り済ませます。新しい患者さんには新しいオーダーが医師から出されているので、それもひとつひとつこなしていきます。

たまに3、4時頃に「新しい患者さん入ります。」と言われてからなかなか来なく、次のシフトがやってくる30分前などに到着する場合があります。その場合は、必要最低限(バイタル、体重、安全確認)までやって、あとは次のシフトの看護師に入院手続きを完了させてもらうように申し送りをしてシフトが終わることもあります。これはどのシフトでも有りうることなので、「お互い様」精神でやります。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。