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【海外の看護現場から】ナースは日々是勉強あるのみ

 CEUとはContinuing Education Unitsの略で、継続教育単位のことを言います。継続教育といいますと日本の看護業界でも臨床現場でのスキルアップのために院内で研修があったりすると思うのですが、目的はアメリカでも同じです。働いている看護師が常に最新の情報、また”Best Practice”を使って働くために勉強をするものです。ですが、アメリカでは州によってはこの継続教育単位というものが免許更新のときに必要になってくるのです。

アメリカでは看護師の免許は州ごとの管轄であるBoard of Registered Nursingによって発行されます。州によって更新期間に差があるのですが、どの州でも何年かごとに免許の更新手続きをしなければなりません。州によっては更新するときに登録料を支払えば更新される州もありますが、多くの州はそれに付け加えCEUが必要になります。

私の持っている看護師免許はカリフォルニア州からのもので、2年ごとに更新しなければならなく、CEUが30単位必要になります。そしてもし30単位分を取得することができない場合は免許はactiveからinactiveというステータスになり、看護師として働けなくなります。

それではどのような形で取得するかといいますと、専門分野の団体が主催するカンファレンス・勉強会・講演会などに参加したり、看護教育のレベルアップ(学士から修士、修士から博士など)するために大学に行ったり、インターネットのCEU取得専用のサイトで勉強をしたり、と様々な方法があります。中には製薬会社が主催する会食講演会などもあります。私が働いていたのががん専門の病棟でしたので、よく職場の仲間と一緒に行き、ワインを飲みながら最新の化学療法についての講義に参加しました。

主催する側も勝手に「◯単位取得できるコースです!」と言っていいわけではなく、その州のBoard of Registered Nursingから承認を得て提供する形になります。CEUが発行されるときに登録番号が記載され、それを更新の際に自己申告で記入します。自己申告という形ですが、逆にBoard of Registered Nursingの方でも承認されたものなのかを確認することができるので、まずズルすることはできないでしょう。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。