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Clinicals: 病棟実習

 今回はアメリカの看護学校ではどのように病棟実習が実施されているのかをご紹介します。これは私が行ったカリフォルニア州のコミュニティーカレッジの看護プログラムの病棟自習のお話しなります。アメリカの看護学校全てで同じようにやっているわけではないですが、「大体こんな感じ」で行なわれているのだろうと理解していただければと思います。

実習は週に2日(火曜と水曜)にあり、8週間ごとに施設が変わりました。まず、月曜日のうちに病院に出向い決められた病棟に行き、「担当をする」患者さんを選びます。持ち出す情報としては患者さんのイニシャル、診断名、病歴、処方されている薬、その日の血液検査結果などを自分でメモをとります。そして家に帰ってレポート作成を始めます。


診断名や病歴について調べるもはもちろんですが、その患者さんに当てはまる看護診断をいくつか書き出し、プランを立てます。処方された薬に関してはどの分類の薬か、どのような効果があるのか、副作用や禁忌はあるのかなどをまとめて、次の日の朝(日勤シフトの実習の場合は)6:30から始まるプレ・カンファレンスに持って行きます。その日の業務範囲などを話し合ってから各自の病棟に向かいます。7時から申し送りが始まるので、自分が選んだ患者さんの担当ナースを探し、申し送りの同席をします。

シフトの中での過ごし方は看護教育のどの過程にいるかによって違います。1年生の一学期はまずシャドーイングから始まり、そのうちバイタルを取ったり、血糖値を測ったり、与薬をさせてもらったりします。最初のうちは担当の看護師さんが主に業務をやっているのですが、徐々に学生に任せるようになります。そのうち看護師の方が「シャドウ」になり、学生が主に業務をこなす中、看護師はきちんと業務が行われているかどうかを確認する感じでした。

その日の終わりにはポスト・カンファレンスといって反省会・勉強会が病院で行われます。これは同じ実習グループのメンバーと実習の先生とで、その日あったことなどを話しあうなかで先生がみんなに役立つ内容のものを取り上げ、ミニレクチャーがされ、一日が終わります。

看護実習が大変なのは日本もアメリカも同じだと思うのですが、やり方としてはいかがでしょう?かなり違いますでしょうか?

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。