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福岡女学院看護大学<学校インタビュー>
~学生のモチベーションアップを実現するために「英語」授業を「看護英語」授業へ~

IPECが推進する看護英語教育は、「日本の医療現場において基本的な看護業務を英語で運用できる看護師を養成する」ことを目的としています。これからの日本の医療現場で活躍する看護師を養成する看護学校の代表の方々に看護教育の中の「看護英語教育」についてお話を伺いました。

スペシャルインタビュー

福岡女学院看護大学
教養領域 准教授マシュー・ポーター先生

IPEC: 福岡女学院看護大学の沿革、教育方針、理念についてお聞かせください。

ポーター先生: 本学は、1885年に開学した福岡女学院が、看護・医療の場で活躍する人を育てるために2008年に設立した看護大学です。キリスト教精神に基づき、人間の尊厳を尊重する倫理観を備え、ヒューマンケアリングを実践できる人材を育成し、社会に貢献する事を教育理念としています。

IPEC: 貴学の看護教育の中での英語教育の取り組みについてお聞かせください。

ポーター先生: 1年次は、身近な話題を用いて英語でのコミュニケーション力を養い、患者さんとのラポール形成につながる基礎的なやり取りができることを目指したプログラムを運用しています。2年次以降の科目では、本学のシミュレーション教育センターを活用し、外国人患者を想定した看護場面で英語を用いて患者対応し、実践した内容を仲間と振り返りをしながら、看護師に求められる語学力をトレーニングしています。最終的には、外国人への対応力をOSCE(客観的臨床技能試験)で確認するなど、様々な学修の機会を通して、英語を用いたコミュニケーション能力を高めています。

IPEC: ポーター先生が担当されている多言語医療支援コースについて、立ち上げた経緯をお聞かせください。また、現在どのように取り組まれているのか、どんなことを学べるコースなのかをお聞かせください。

ポーター先生: 多言語医療支援コースは、外国語運用能力、コミュニケーション能力、そして異文化理解を備えた看護職へのニーズが高まっていたことから、2018年に設置されました。本コースは選択制で、1年次の成績、外部検定試験のスコアなどを考慮して選抜します(10名以内)。2年次からコース科目の履修を開始し、実践的な多文化・多言語対応力を養います。

IPEC: 学生の皆様の英語学習への意欲はどうですか。

ポーター先生: 学生の英語学習への意欲はさまざまですが、多言語医療支援コースに参加する学生は特に意欲が高く、目標をもって積極的に学んでいます。

IPEC: 貴学では、IPEC 看護英語テキスト『Nursing English in Action』をご採用いただいております。授業ではどのように使われていますか。工夫されている点などお聞かせください。

ポーター先生: 本学では、『Nursing English in Action』を2年次前期の必修科目「English for Nursing I(看護英語 I)」で中心教材として使用しています。学生は授業前にテキストに沿って、語彙・文法・リスニング・リーディングをオンラインで学習する反転授業を行っています。(Quizlet、Moodle、ZenGengo などを使用しています。)授業では、事前学習で身につけた表現を使い、看護場面を想定したスピーキング練習に重点を置いています。学習の流れとしては、2つのユニットを2週間で学んだ後、3週目にスピーキング評価を行います。評価では、担当教員が模擬患者役となり、各ユニットの内容を基に作成したオリジナルシナリオでロールプレイを行います。また、本教材は、多言語医療支援コースのみが履修できる選択科目「English for Nursing II & III」でも重要な役割を果たします。これらの科目では、看護英語の学習とシミュレーション教育を組み合わせており、『Nursing English in Action』で扱った表現や状況を、より実践的なシナリオで深めていく参照教材として活用しています。

IPEC: 貴学には2021年度よりTOPEC看護英語試験をご採用いただいておりますが、本試験を採用された理由と、試験結果をどのように活用されているのかをお聞かせください。

ポーター先生:

①この試験の採用を決めた理由
多言語医療支援コースの修了要件として、看護英語に特化した第三者評価を取り入れたいと考えていました。TOPEC看護英語試験は、看護実践に即した英語力を評価する唯一の試験であったため、採用を決定しました。

②試験結果の活用方法
学生には、TOPEC看護英語試験の成績を履歴書に記載するよう勧めています。英語力を客観的に示すことで、英語を活用したコミュニケーションの即戦力として活躍できることを自身の強みとしてアピールするように促しています。

IPEC: 授業中に、TOPEC看護英語試験の対策など取り入れられてますか。

ポーター先生: TOPEC専用の対策授業は設けていませんが、「English for Nursing I(看護英語I)」では『Nursing English in Action』を中心に学習しています。また、希望者向けに同教材のトピックに基づいたオンライン復習コースも提供しており、学生は自主的な学習に活用しています。

とても実践的な看護英語教育に取り組まれています。
当協会も微力ながら引き続きお手伝いをさせていただければと思います。
本日は取材にご協力いただきどうもありがとうございました。

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