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<看護師インタビュー>
~TOPEC看護英語試験に合格して活躍の場を拡げよう~

TOPEC看護英語試験 成績優秀者 スペシャルインタビュー

TOPEC看護英語試験は、基本的な看護業務を英語で運用できる能力を測定する試験として、看護師・看護学生、その他医療従事者の皆様に受験していただいています。

第11回TOPEC看護英語試験において、優秀な成績で合格された看護師の磯部早織さんにお話を伺いました。

磯部早織さん プロフィール

4年制の総合大学看護学科を卒業後、大学病院で救命、ICU、循環内科に勤務。その後、外来採血室、イベントの教護室、健診クリニック、羽田空港の検疫業務などにフリーランスの看護師として従事。

IPEC: 英語に興味を持たれたのはいつ頃ですか。

磯部さん: 親戚にイギリス人がいるという環境に育ったため、国際的なことに関わる機会が多く、英語には幼少期より興味がありずっと好きで勉強していました。大学でも国際看護の授業を選択していました。

IPEC: 直近は羽田空港でお仕事をされていたそうですが、検疫業務の際に体験した外国人の方とのエピソードがあればお聞かせください。

磯部さん: 羽田の第3ターミナル(国際線)は午前がオーストラリアやアジアからの便、午後がアメリカからの便が多く、英語での対応の頻度が多いのですが、シンガポールから来日された方のお子さんが機内でアレルギー症状を起こし、家族に問診をしたことが印象深いです。TOPEC看護英語試験の勉強のために購入した看護英語テキストの表現(既往歴やアレルギーに関する質問)が役立ちました。新型コロナウイルス感染症の拡大下では、PCR検査が必須でしたが、唾液による検査でも文化の違いもあり、物品が違ったりしますので説明が必要でした。日本は他国とは異なる条件で検査をしていたので、「どのくらい時間がかかるのか」「なぜ待たなければいけないのか」など、乗客に説明する必要がありましたね。また、小児に鼻咽頭検査を行う際には、欧米ではあまり行われていないため、必要性を納得していただかなければいけませんでした。ニュアンスによって伝わり方も変わります。海外の方は説明を理解すればわりとすぐに納得してくれましたが、医療の単語を知っていればより詳しく伝えることができると感じました。

IPEC: 次にTOPEC看護英語試験について伺います。看護英語試験を受験された目的、理由をお聞かせください。また、受験されたご感想もお聞かせください。

磯部さん: 羽田空港での検疫のアルバイトを通して、日本にいらっしゃる海外の方が万が一の緊急時に安心して過ごしていただけることがこれから更に求められるなと感じました。言葉が通じるだけでホッとする、嬉しいという経験は私も旅を通じてしたことがあります。そのような気持ちで色々調べていて、TOPEC看護英語試験があることを知りました。試験に向けて勉強をしていると、一般英語より難しい単語が多く、医療の世界だけで使う言い回しなどもあるなと感じました。医学専門用語を知っていれば、患者さんに与えられる安心感に違いが出てくるし、医療者としても的確な情報収集ができ、適切な医療に繋げる助けになると思います。試験を受けた後、実際に検疫での英語対応の際に、既往歴を問う質問や、アレルギーの有無を問う質問など使う場面がありました。バイタルサイン測定の時も学んだ表現が役に立ちました。TOPEC看護英語試験は医療英語の勉強を始めるきっかけとして大変有意義であったと思います。ただ、使っていないと忘れてしまうので、忘れないように、そして更にブラッシュアップできるようにすることが今の課題です。

IPEC: ありがとうございます。
受験にあたり、看護英語テキスト『Nursing English in Action』をどのように活用されましたか。

磯部さん:テキストは、全てのチャプター学習しました。付属のCDを聴いて発音を真似し、スペリングも一緒に覚えられるように何度もノートに書いて勉強しました。その後、自分でテストをして確認していきました。カルテに記録をする時もスペルを間違いなく書くことは大切ですし、外国の方には書いて説明することもあるので、スペルを覚えることは大事だと思います。
このテキストは絵も載っていて視覚でも入ってくるので覚えやすかったです。
一度勉強したテキストなので、これからまた復習したくなった時にも活躍してくれそうです。特にチャプター7:バイタルサインはどの科でも使えますし、知らないとなかなか出てこない表現が学べました。また、チャプター10:退院指導は、実際に患者さんが退院後に自宅でどのように過ごしていくかについて、患者さんの国のことば(英語)で説明することを学べるので、患者さんの不安を取り除くことができるのではないか、と思いました。

IPEC: TOPEC看護英語試験の対策として受講された、ILCオンラインプログラム「看護英語コース『検査・処置と退院指導編』(テキストのチャプター7~10に対応)」(IPEC監修・ILC運営)の活用の仕方や、役立った点などをお聞かせください。

磯部さん: オンラインコースは試験まで時間があまりない状況で申し込んだのですが、受講することでロールプレイも出来て、実際の場面をイメージしやすかったです。元々英語が好きなので、日常生活の中に勉強が溶け込んでいましたし、フリーランスで働いていたので、比較的時間に余裕があり、隙間時間にスマートフォンを使って学習していました。デモンストレーション動画でやり取りを確認し、ロールプレイ動画で何度もフレーズを練習し実践に活かせました。また、語彙・表現の解説動画の中で補足の説明があったことで、より理解が深まりました。単語やフレーズを覚えて、その後どうアウトプットできるかがやはり大切だなと感じました。

IPEC: 看護英語の学習で自宅で使用されている、あるいは使用してみたい英語教材(アプリなど)がありましたら、教えてください。

磯部さん: 今まで一番活用していたのはラジオ講座です。特に看護英語に特化した勉強はしていませんでしたが、今回を機会に書店で医療英語の本などを見て何冊か買ってみたりしました。中学生の頃に使っていた文法書なども読み直してみたりしています。実際に話す機会やアウトプットの練習が出来るような教材があったら良いと思います。

IPEC: 今後、看護の場でどのように英語を活かしていきたいですか。具体的な目標があればお聞かせください。

磯部さん: 海外の方が多くいらっしゃるクリニックのようなところでの勤務する機会があれば、チャレンジしてみたいと思っています。海外で働くことについても大学時代からずっと憧れはあるので、タイミングが合えば行きたいと考えています。災害現場の救助活動には看護師としてのスキルを求められるので、しっかり身につけて臨みたいですね。

IPEC: では、最後に今後TOPEC看護英語試験を受験する皆さんへメッセージをお願いします。

磯部さん: これから更に日本にいらっしゃる海外の方が増えると思います。そして、看護師の活躍の場は日本だけでなく世界中にあると思います。医療英語を少しでも知っておくことで、助けられる患者さんが増えますし、自分自身の世界も広がると思います。私もまだまだこれからですが、医療英語のきっかけとして、TOPECおすすめです!

IPEC: 素敵なメッセージをどうもありがとうございます。磯部さんの益々のご活躍を期待しております。
本日はどうもありがとうございました。

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