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アメリカ医療の現場から① America Kango: Education Adviser 星宣子によるコラム

アメリカの看護師はどのような患者を担当しているのか?

アメリカの看護師は普段どのような患者(年齢、民族的・文化的背景)を相手にケアを行っているのでしょうか?アメリカは数多い移民が暮らす国でもあります。州によって特徴があるのでしょうか。

① カリフォルニア州で働く看護師の声

  • やはり、ラテン系の患者が多いです。年齢は60歳以上の方が殆どで、若い年齢層の患者ですと、精神疾患、糖尿病、急な発熱などの急病、事故が多いです。 患者の言語の殆どがスペイン語なので、英語よりスペイン語ができたら有利であると話していました。
  • 日系人高齢者が利用する、病院へ勤めています。1世の日本人は日本語を話せても、2,3世は全く日本語を話さない為、家族とのやり取りや説明でとても苦労しています。

② ニューヨーク州で働く看護師の声

マンハッタン中心部にある、低所得者用のロングタームケアで勤務していると、やはり、黒人が圧倒的に多いです。この病院には、黒人の看護師さんが多く、白人の看護師は2人のみで、ラテン系10名と日本人看護師は私一人です。年齢層は、65歳以上が殆どで、スラングのある言語を理解するのに苦労しているそうです。

③ ハワイ州で働く看護師の声

ハワイ住民の住む地域には、日系人コミュニテイーは少ない為、日系人コミュニテイーのある地域での就職活動をしてようやく病院へ就職しました。最初の1週間でオリエンテーションが実施され、その後は普通に看護師として働く必要があるので、英語の面で今でも苦労しています。日系人であっても、2,3世は日本語を一切話さないので毎日が言語での苦労です。

日本とは違って、アメリカでは州や地域によって、患者の層も様々であるようです。 次回は、実際に看護師たちがどのように働いているのか、日本とアメリカの違いについて触れていきます。

コラム担当:Hoshi World Education Advisor 星 宣子さん

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