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宮城大学 国際看護プログラム
Nursing English in Action

2024年7月20日(土)、宮城大学 国際看護プログラム・海外短期留学前プログラムの一環として、IPEC看護英語教師(オーストラリア看護師)が遠隔講義を担当しました。
オーストラリアの医療現場での実務経験「看護師として働くin Australia」を看護学群3年生および4年生の学生7名の皆様にご受講いただきました。

担当教師は日本の短期大学卒業後、渡豪。オーストラリアの大学の看護学部を卒業後、約12年間公立の病院で勤務しました。 また経験病棟としては、Day Procedure(日帰り処置病棟)、Neurology(神経内科)、Infection Prevention Services(感染病棟)、Acute Medical Unit(総合診療病棟)です。 総合診療病棟での勤務が長く、Associate Nurse Unit Manager(副師長)として活躍していました。

講義前半では、オーストラリア・ニュージランドの病院の種類、病院ごとのValues(大切にしている価値観・基準)、採用面接や待遇、具体的な看護業務(「申し送り」“Group handover / Bedside handover” “ISBAR tool” と「投薬方法」)について学びました。
教師が実際に行っていた“Bedside handover” の例文(英文)や「投薬方法」では“Medication Chart”を見せながら説明し「8 Rights」についても学びました。

また、教師が勤務していた病院では、医療専門チーム(看護師・医師・理学療法士・言語療法士など)が毎日回診し、患者本人・家族へこれまでの経過、現在の状態と治療、退院にむけて必要なことなどを説明していたそうです。“Work as a team”の大切さを感じました。

講義後半は、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者に対応した体験談、オーストラリアでの臨床現場全般で苦労したことやアドバイスについて紹介しました。

最後の質疑応答セッションでは「オーストラリアで看護師として働くこと」について質問があり、「英語を使って看護師として働くこと」への意欲が感じられました。

宮城大学 看護学群の学生の皆様、小松容子准教授、どうもありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております!

学生の皆様が講義から学んだことや印象に残ったこと
多民族国家であるからこそ病院ごとに大切にしている価値観や基準が異なるということが非日常的であり、とても興味深いなと印象に残りました。さらに日本との違いだと薬の投与の原則が6Rではなく、8Rであったこともオーストラリアならではのもので面白かったです。また最後の質疑応答の際に日本で少し働いてから海外で働くということをお勧めされていて、私が将来考えていた道筋であったためにとても心強かったです。
オーストラリアの保険制度の情報を得ることができ、看護師の業務を可視化しておくことで、ミスや漏れを防ぐことに繋がったり、他者に協力を要請する際にも注意事項やどこまでタスクが完了しているかが分かりやすく情報伝達のミスも少なくなると思いました。
また、薬剤師が病棟にいるということに驚きました。薬剤師が病棟にいることで間違いをすぐに訂正できたりすぐに相談できることが魅力であると感じました。
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