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【私の英語学習法】 映画でネイティブ英語を身につける

今回は、私が日本で英会話クラスに通っていたときに取り組んだ 「Video Homework(映画の宿題)」についてご紹介します。

私が教えてもらっていたアメリカ人の先生は無類の映画好きでした。そこで、自分のお気に入りの映画を使ってセリフ穴埋め問題を作っては、生徒に実際の映画を視聴しながら埋めさせるという「Video Homework」を推奨していました。

この宿題は2~3ページくらいで、映画の中の1シーンの全セリフが書き出され、一部が穴埋めになっていました。冒頭にそのシーンの始まる分数が書いてあるので、生徒は映画をレンタルし、その分数のところで止めて、何度も聴き返して空欄を埋めるという方法です。時間にするとわずか1~2分程度のシーンですが、会話のスピードが速いうえにスラングも多く、すべて聞き取るのは至難の業でした。

特に初めの頃は、知っている単語でさえ、ネイティブの発音・速さだと聞き取れないことが多くありました。

例えば、「I ‘m just stating the fact.(本当のことを言っただけだよ)」 というセリフを、「I’m just dating the fact.(事実とデートしてるだけだよ)」と、まったく意味をなさない文章に聴き間違えたことがありました。これは、just とstatingがくっついたときに「ジャスト ステイティング」の音が「ジャスト デイティング」に聞こえやすい例で、早口だとさらに難しくなります。しかし、こうしたつながった音も徐々に聞き取れるようになったり、聞き取れない場合でも、発音が似ていてそのシーンで意味の通る単語に行きつくようになりました。

また、辞書やテキストには載っていない、ネイティブの人がよく使う口語的な表現を学ぶことができました。

例えば、「keep an eye on~(~を見守る、見張る)」は、レストランで友人に「Can you keep an eye on my bag for me?(ちょっと私のバッグを見ててくれる?)」と頼むときなど、日常的に使える便利な表現です。映画、つまり映像とストーリーを通して新しい表現に触れると、どういうタイミングや場面で使う表現なのかが確実に頭に入り、日本にいながらにしてネイティブの英語表現を効果的に学べます。

さらに、アメリカ映画だけでなくイギリス映画もあったり、アフリカや南米が舞台だったり、様々な国の俳優が出てきたりと、いろいろな発音に触れる良い機会になりました。私は当時イギリス系の発音を聞き取るのが苦手でしたが、イギリス映画を何本も集中的に観た後は、以前より聞き取れるようになりました。これは、後にカナダでいろいろな国の看護師や患者と接したときに、とても役立ったと思います。

そして、何といってもこの宿題の魅力は、「楽しく」英語を学べることでした。辞書を引きながら英語雑誌を読んだり、単語をひたすら暗記するのはなかなか苦しいものです。しかし、この宿題は、映画鑑賞と英語学習がどちらも目的といった感じで、あまり苦しい思いをせずに、映画を楽しみながら、リスニング力や単語、ネイティブ英語を楽しく身に付けることができました。

今はインターネットをのぞけば英語字幕付きの動画や映画がたくさんあります。自分の好きな映画や海外ドラマ、YouTubeなどを活用すれば、モチベーションを維持しながら、より楽しく英語を学ぶことができると思います。

最初は聞き取れないことが多いかもしれませんが、継続すればリスニング力は上がるはずです。逆に言えば、英語に耳をさらさなければリスニング力はなかなか身に付きにくいものです。医療ドラマなどは、医学・看護英語や患者の訴えなども頻出するので、看護現場で使える英語を身につけたい方にはお勧めします。

(参考)医療ドラマのワンシーン動画(YouTube)~「ER 緊急救命室」 第1話~

https://www.youtube.com/watch?v=9HrIO3FDxWk (英語字幕版)

https://www.youtube.com/watch?v=UPAKirvY0-8 (日本語字幕版)

ブログ執筆者

久々宇 悦子(カナダ看護師、日本看護師・保健師)

日本で看護大学卒業後、国内で病棟勤務を経てカナダ渡航。独学でカナダ看護師試験(Canadian RN Exam)に合格、看護師免許取得。就労ビザ取得後、トロント市内の地域基幹病院に入職し、外傷・脳神経外科ICUにて看護師として2年間勤務。帰国後、 看護職能団体にて看護労働や学会事業等に従事。