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【海外の看護現場から】一番信頼度の高い職業は?

 アメリカでは毎年Gallup Pollという広く認識されている世論調査が行われています。その中でナース(という職業)が15年連続トップを飾った項目があります。それは”the most trusted profession”というもので、「一番信頼度の高い職業」ということになります。これは、その職業に従事している人の誠実さと倫理・道徳の基準について問うアンケート調査をもとにした結果です。


その調査によりますと、回答の84%は看護師の誠実さと倫理・道徳の基準は「とても高い」か「高い」とされていて、医師や教師、警察官を抜いて1位の座を15年連続でキープしている、と報じられています。実はこの調査に看護師が取り入れられた1999年から1年を抜かしてずっと看護師がトップだったとか。その1年とは2001年のことで、9.11のニューヨークでの同時多発テロの対応で注目を浴びた消防士がその年のトップを飾りました。

イギリスやオーストラリアでも似たような世論調査が行われているようで、その2016年の結果はアメリカと同じようです。イギリスでは93%の人が「ナースは正直である」と認識されていて、オーストラリアでは消防士と並んで看護師の信頼度が95%だったと報じられています。

ナースという職業は決して華やかな仕事ではないし、メディアの中でもヒーロー扱いを受けるわけでもありません。ですが、誰だって知り合いにナースが一人ぐらいいたり、医療機関にかかると一番接している時間が長いのはナースであったり、一番近くにいる存在ではないかと思います。

私は今までに、「アメリカのナースって強そう。」とか「威張ってそう。」また、「プライド高そう。」といったコメントを何度も耳にしています。確かに強いナースもいますし威張っているナースもいます。プライドが高いといったら言い過ぎなのかもしれませんが、プライドを持って働いているナースが多いのは確かです。「私に任せなさい」と言わんばかりに胸を張って自信をもって毎日医療現場のいろいろなところで業務に励んでいます。そんな光景に触れている人がたくさんいて、その結果がGallop Pollなどの結果に反映しているのではないかと思います。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。