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【第1回 アメリカ人看護師が教授する看護英語コミュニケーション講座レポート】

UNIT 8 Pre-operative patient assessment (術前患者のアセスメント)

このコースは、米国看護師資格を持ち、米国内で20年以上看護師として第一線で活躍し、医療英語教授法資格及び、国際的な英語教師資格を取得されているMargaret Raye先生が担当し、全編英語で行われます。 看護英語コミュニケーション講座Iから一歩進んだ、より専門的な内容を学ぶことができ、様々な疾患や病態に関する医学専門用語や、患者が使う英語表現を習得し、また、安全かつ効果的なケアを提供できるよう、患者に正確に説明できる能力を養うことを目標としています。
今回ご紹介するのは、UNIT 8 Pre-operative patient assessment (術前患者のアセスメント)の回です。この回では主に、患者の術前準備についての説明の仕方、そして手術を控えた患者を安心させる言葉づかいについて学びます。

術前準備の説明

皆さんもご存知の通り、一般的に手術前には、看護師から患者へ様々な内容が説明されます。同意書の有無や入浴や術前の投薬、飲食についてなど、また手術後にどのようなことが予想されるかなど、患者に効果的に説明・確認すべき内容がたくさんあります。授業では、それらをまず整理し、説明に必要な語彙を確認します。 弾性ストッキング(anti-embolic stockings)や、入浴時の指示などの衛生指導(hygiene instruction)といった内容は、普段日本語では理解していても英語での表現は知らない方が多いのではないでしょうか? 「I just need to go through some pre-op things with you.(術前に行う事柄について、一緒に一つずつ確認する必要があります)」など、効果的に患者との会話をすすめる表現についても学び、受講生同士で術前の患者教育についてのロールプレイを行いました。

スピーキング練習 実技とともに

今日のレッスンのメインは、実技を行いながらのスピーキング練習でした。
小口先生の看護英語コミュニケーション講座Iでも、車椅子移乗の実技を伴ったスピーキング練習がありましたが、Margaret先生の授業でも頻繁に実技を交えた練習を行っています。 今回は、術前準備に関連して、床上患者のシーツ交換の際の表現を実技と共に学びました。 教室内に先生が横になれる大きな机を用意し、その上にシーツ代わりのテーブルクロスをかけ、Margaret先生が横になって、練習開始です。
受講生の皆さんは2人1組になり、ベッドに見立てた机の両側に立ち、2人で協力してシーツ交換を行います。あらかじめ、患者への指示表現は学習済みですが、緊張ぶりが伝わってきます。

最初はシナリオを見ながら1文ずつ確かめるように行っていましたが、やはり看護師!自然と言葉より体が動いていました。この練習は、2人で行うことで、より実際の状況に近いやりとりを練習できるというメリットがありました。さらに、主に患者に指示を出す看護師が、もう1人のサポートの看護師が何を行うかについても説明しなくてはならないので、単純なスピーキング練習ではなく、ひとひねりある内容になっていました。 実際の医療現場では、患者担当の看護師が、患者のケアにあたる様々な職種の人々について説明をする場面が多いと思われるので、この練習はとても効果的ではと思いました。
役を交換してそれぞれ2回ほど練習を行い、患者への指示の表現もスムーズに発言できるようになったようです。途中、患者役のMargaret先生からのアドリブ発言が入っても、看護師役の受講生の皆さんもそれに対してアドリブで答えるなど、終始和気藹々とした雰囲気で楽しく練習されていました。
今日のスピーキング練習で使われた表現は、体位交換などの際にも活用できる、応用範囲の広い表現でしたので、ぜひ日々の業務に活かしてほしいと思いました!

レッスン後の感想

Margaret先生の看護英語コミュニケーション講座IIは、専門的な看護の内容が盛り込まれ、受講生にとっては、とても興味深く、かつ魅力的な内容だと思いました。 まるで看護学生の時に行った実技訓練のように、身体を動かしながら行うスピーキング練習は、看護師でもある教師の指導だからこそ、状況に即した最適な英語表現や語彙などを学べると実感しました。 受講生の皆さん、英語が話せる看護師としてますますご活躍ください!
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