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Registered Nurseへの道のり

 アメリカでRegistered Nurse (RN) になるには色々な過程の選択肢があります。ひと昔は一番多かったDiploma Nursing Program (病院と直接提携した看護専門学校のようなもの)からMasters of Science in Nursing Program (修士課程の看護プログラム)まで幅広い教育過程を経てRNになることができます。

今ではDiploma Programは減っていて、ここを看護の出発点にしたい人はこのようなプログラムが認定されている州で探すしかありません。今では(とい言いましてもかなり前から看護界で掲げられていた目標だったらしいのですが)学士号がRNの最低教育レベルにするべきだという動きがあります。多くの病院が募集要項に四大卒を必須とすることも珍しくなくなってきているようです。それでも一番多いのはAssociates Degree in Nursing (ADN)から入っていく方法で、これは多くのCommunity Collegeで運営されている看護プログラムです。

私もこの方法で看護界に入りました。近くのCommunity Collegeに通い、看護プログラムを経てNCLEXに合格し、無事にRNになりました。その後、これもまた多くのRNが通る道ですが、Bachelor of Science in Nursing (BSN) のプログラムに入り、ナースとして病院で働きながら学校に通いました。

私の場合はビザの関係もあったということで上司に状況を説明しましたら快くシフトのスケジュールを学校のスケジュールに合わせてくれました。そしてしばらくは毎週末働きながら平日は学校に行っていました。私のように特別な理由がない人でも教育の「レベルアップ」をしたい看護師はかなりフレキシブルにスケジュールが組まれている感じでした。私の友人の病院でもADNからBSNを取得するのに学費の補助をしていたこともあったようです。BSNを取得したからといって病棟での業務が変わるわけでもなかったのですが、またさらなる教育レベルの上へ行きたい人にはBSNを取得する必要がありました。

また、学士号までは看護以外の専攻だった人でも修士課程の看護プログラムに入れるところもあります。修士課程にも色々ありまして、最終的に個々の専門分野で学ぶのですが、プログラムの前半はRNになるための勉強と実習があり、課程を終える前にNCLEX を受けて正式にRNになる、といったところもあるようです。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。

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