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【海外の看護現場から】看護師と准看護師の違い in アメリカ

 日本で看護師と准看護師という資格が存在するように、アメリカにもRegistered Nurse (RN)とLicensed Vocational Nurse (LVN)又はLicensed Practical Nurse (LPN)という資格があります。LVNとLPNは同じものといっていいのですが、LVNはカリフォルニア州とテキサス州で、LPNはその他の州で使われているタイトルで、業務範囲は州によって多少違いがあるようです。実はRNも州単位での免許の発行になるので、業務範囲は各州の看護師審議会による法令で定められています。とはいえ、基本的なところではほぼ同じといってもいいでしょう。


准看護師が看護師の指導のもとで働くように、LVNはRNの指導のもとで働きます。ただ、日本の場合は、看護師がしている業務と准看護師のしている業務にあまり変わりはないと聞きます。アメリカの場合はどの州でもRNとLVNの業務の範囲は明確にされています。中にはバイタルを取ったり、点滴を入れたり、アセスメントをしたり与薬をしたりとRNでもLVNでもできる業務はありますけど、「RNはできるけどLVNはできない」と定められていることも多くあります。例えばLVNは点滴の針を挿入し、カテーテルを固定し生理食塩水などの輸液はしてもいいのですが、その輸液の中に電解質が入っていたり、薬剤が入っている場合は輸液管理はRNがしないといけません。与薬の場合も、経口のものはLVNはできますが、点滴を通して薬剤を”push”することはできません。こういった理由から、シフトごとに担当を決めるときにこのようなことを考慮して振り分けないといけないのです。

私の働いていた病棟では、ほとんどの患者さんが点滴を通しての与薬が必要でしたので、LVNが患者さんを担当するということはめったにありませんでした。RNが足りずLVNが患者さんを受け持つ場合も、RNが与薬だけは管理していました。

アメリカでは看護助手の中にCertified Nursing Assistant (CNA)という資格を持っている人が多数勤務しており、バイタルを取ったりI&Oのデータ収集をしたり、中には講習を受けて採血ができるCNAもいました。

みんな各自、業務範囲は把握していてできないものはできる人に「お願いしますね」とサラッと頼み、頼まれた方も「はいよ!」とフォローするのが当たり前でした。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。