コミュニティー・カレッジの場合はどこへ行っても同じような感じだとは思うのですが、まずカレッジに入学の申請をします。コミュニティー・カレッジの場合は受験して入るというよりは書類審査で大抵の場合は通ります。ですが、その時点では看護プログラムに入れるかどうかの保証はありません。看護プログラムに応募する前にPre-requisite coursesと言われる教科を受けないといけません。学校によっては多少必須条件が違いますが、ほとんどのものには生物学、解剖学、生理学、化学、代数学、栄養学、社会学、心理学、コミュニケーション学などの教科が含まれます。これらの教科を受講し、一定の成績が保てれば申請資格が与えられます。ここまではさほど難しいことではありません。ただ、私の行ったカレッジの看護プログラムの場合は、「運」が少し必要でした。と言いますのも一定の成績が保てた申請者の数はかなり多いので、その中から「抽選」で決まるのです。その抽選というのも、日時が決まっていてその日カレッジの中にある一番大きな講堂にみんなが集まり、大きなスクリーンにパソコンが繋がっていて、ボタン一つでその画面にバーッと名前が映し出されるのです。私の場合は運良く一回で抽選に受かったのですが(確か13番目の名前でした)、中には何回も抽選で落ちてしまう人もかなりいたと聞きました。他の学校では書類審査だけで選考されるところもありましたので少しでも入れるチャンスを増やしたい人は何校にも申請するのが一般的でした。
今では多くの学校でTEAS Testというテストがプログラムに入るために必要になっているようですが、それでも日本の学校のように「受験」をして入るという感覚とは違いますね。
橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー
アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。
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アメリカで「看護学校に行く」のは日本で看護学校に行くのと少し(かなり?)違います。アメリカでもNursing Schoolと言いますが、実際にはコミュニティー・カレッジまたは大学にあるNursing Programに通うということになります。私の場合はコミュニティー・カレッジでまず看護プログラムに入り、卒業して少し働いてから看護学の学士を取得するために大学に戻りました。