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埼玉県看護協会様「看護職のための現場で役立つ英会話研修 基礎編/応用編」 レポート(2021/5/25、6/29)

2019年度から埼玉県看護協会において実施されていた「看護職のための現場で役立つ英会話研修」は、2020年度は新型コロナウィルス感染拡大のために中止を余儀なくされました。

2021年度はZoomミーティングシステムを使用したオンラインによる研修が可能となり、基礎編21名、応用編16名の皆様が受講されました。東京オリンピック・パラリンピックの実施が決定し、外国人患者の対応に向けてしっかり準備をしたい、という皆さんの強い意欲が伝わってきました。

5月に実施された基礎編では、テキスト『Nursing English in Action 第2版』を使用しつつ、前半で挨拶・自己紹介・患者の名前や生年月日の聞き取りの表現を学習しました。

オンラインのため、受講生のマイクはミュートのまま発音練習を行うことになりましたが、皆さん、しっかりと口を動かしているのが画面上で確認できました。前半の最後には、看護師役・患者役のロールプレイを行いました。全員でのロールプレイは難しいですが、指名された方たちはとてもスムースにやり取りができていたと感じました。

基礎編後半は、体の部位、問診の表現を学習しました。主訴を聞き取り、発症した時期、服薬歴やアレルギーの聴取の表現も学びます。主訴としてよく聞く症状も併せて学習しました。

最後にグループに分かれ、学んだ表現を看護師として患者役の教師に質問し、情報を聴取します。その後、患者の情報が聞き取れていたかを確認し、看護師役・患者役の発音練習を何度も行いました。

6月実施の応用編ではトピックとして「熱中症」を取り上げ、前半に症状や問診の表現、後半に熱中症予防についての説明の表現を学びました。ところどころに〇×形式のクイズがあり、楽しみながら自分の理解度を確認することができます。

また、前半・後半それぞれにリスニング問題があり、学んだダイアログを少し発展させた内容を聴き取る練習ができました。

基礎編同様に、最後にグループに分かれ、少し文章が長い「熱中症予防についての説明」の表現を何回も発音練習しました。少人数のグループになることで、教師から直接発音についてのアドバイスをもらえたり、質問ができたりしたことはとても良かったと感じました。

ライブ配信の研修は、会場までの移動時間や交通費も必要ありません。画面越しではありますが、対面の研修のように教師とのやり取りはスムースです。ご自身が学習されてきた看護英語を声に出して話せる絶好の機会でもあります。

ネット接続環境による音声不良などは今後の課題となりますが、研修がオンラインで行われることが普通になってきているので、主催側も受講側も一緒に勉強し慣れていけるのではないか、と考えます。

埼玉の皆様、どうもありがとうございました。
今後も皆様が看護英語の学習を続けられ、益々ご活躍されますことをお祈りしております。

受講生の声

資料が事前に見られて、講義の初めにも今日の内容が示されたので把握しやすかった。まず、絶対に使う挨拶と問診などはパターン化して使えそうだと思った。
発音なども聞いてもらうことができた。
会話やグループワークは緊張しましたが、やってよかった。
とても楽しかった。もともと英会話に興味がありましたが、どこから手を付けていいかわからなかったので、仕事に関連付けて勉強できてよかった。意欲が高まりました。
実践的な内容であった。
発音の仕方がわかり、スライドも見やすかった。
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