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【海外の看護現場から】ベッドサイドでの申し送り

 日本の病院では申し送りは一般的にナースステーションで行われるものではないでしょうか。アメリカの病院でもナースステーションで行われるところも結構あると思うのですが、私が働いていた病院では”bedside report”と言って、ベッドサイドで行う申し送りが導入されていました。


流れとしてはまず患者さんのベッドサイドに行ったら、シフトが終わろうとしているナースがこれから始まるナースを患者さんに紹介します。初めての受け持ちの場合は患者さんの病歴を始め、なぜ入院しているのか、また入院してからの経過を完結にまとめて伝えます。そしてそのシフト中に起こったこと(検査、様態の変化)なども伝えます。そして新しいシフト中のプランがある場合はその場で患者さんと確認し合います。シフト始めのナースはレポートを聞きながらメモをしたり、その場で点滴のチェックをしたりします。

何事もなくスムーズにいけば5分とかからないので、4人の患者さんを受け持つのが規定だった私の病棟では20分もあれば十分のはずなのですが、4人の担当をそのまま一人のナースに申し送るわけではなかったので、それぞれの担当ナースとのタイミングが合わなく待つことが多くあり、なかなかシフトチェンジである30分間にはおさまらないのが現状でした。

さらに夜勤専属だった私の場合はシフト始めは23時で、寝てしまっている患者さんが多かったのでとりあえず安全チェックだけはベッドサイドで済ませ、病室の外で申し送りをすることが多かったです。確かに安全チェックをしっかりするという点ではいいシステムだと思います。患者さんが転倒しやすいのがこのシフトチェンジだということが言われていました。その時間内に見回りをすることでそのようなことが起こるのを防ぐのはできると思います。最初は患者さんの前で患者さんの話をするということに違和感を感じたのと、患者さんの前では言えない「この患者さんのこういうところに気をつけて」というアドバイスができないのでやりにくかったこともあります。ですが、患者さんに治療方針などをよりよく理解していただくには良いシステムなのではないかと思います。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。