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【海外の医療現場から】:Urgent Care Center

 以前にアメリカの病院には外来診療が存在しない、というお話をしましたが、そのときドクターのクリニックや診療所にいきなり行っても予約なしではまず診てもらえないということもお話しました。日本の医療機関では「初診です。」と受け付けに突然いくことは当たり前ですが、アメリカではまずありません。では、命にかかわるほどの「救急」ではないけれど怪我などの「応急手当をして欲しい」あるいは「気になるから診て欲しい」場合はどうするかといいますと、Urgent Care Centerという施設があったりします。ここは「今日中に診てもらわないと困る」というレベルのケアを提供する施設です。そして、自分が持っている保険が使えるかどうかを確認し、使えない場合は自費になります。多くの人は自身で持っている保険のプランを見て事前にどこのUrgent Careの施設に行くと保険がきくのかを確認します。それでも1回の診察で100ドル以上かかることは珍しくないようです。ですが、emergency room (病院の救急治療室)に比べたらずっと安くあがるので自力で行ける場合はurgent care centerにいく方が一般的です。


 Emergency roomの治療は一回何千ドルもかかると言われています。これはemergency roomは一般的に来る人を拒んではいけないため、保険を持っていない患者さんだったり、持っていたとしても自己負担額を払えない人がいたりで、メディケア・メディケイド・サービス・センター(米国保健社会福祉省の公的保険制度運営センター)によりますと、emergency room で発生する医療費請求額の半分は未払いになってしまうようです。その未払いになった分は病院側でコストを負担しなくてはいけないため、全ての医療サービスのコストが上がってしまうとのことです。それに比べ、urgent care centerでは前持って患者さんの保険を確認したり、保険がない患者さんには自費で払わないといけない費用を前持って提示し、それをその日のうちに精算してもらうことになっているため病院側にかかるコストが低くなるのだとか。いずれにしても日本の医療費に比べたらとんでもなく高いですよね。

ブログ執筆者

橋本実和
(米国・日本看護師、米国看護学士)
IPEC看護英語教育アドバイザー

アメリカ・カリフォルニア州のCommunity Collegeで看護教育を経てAssociate Degree in Nursing(ADN)を取得。NCLEX-RN合格後、バークレー市内の病院のがん・血液科病棟にて病棟ナースとして5年間従事。その間にカリフォルニア州立大学にて看護学士を取得。帰国後、IPEC看護英語専任教師として活躍しながら、日本の看護師免許を取得。現在はインターナショナルスクールのスクールナースとして働きながら、IPEC看護英語教育アドバイザーを務める。