6月17日に「第5回看護英語ワークショップ 会話のパターンを覚えよう ~熱中症の疑いがある外国人への対応~ 」が開催され、10名の方々(看護師8名、薬剤師1名、医療通訳士1名)に受講していただきました。
今回のワークショップは、本格的な夏を目前に熱中症をテーマにしたワークショップでしたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に日本の猛暑に慣れていない訪日外国人対応が増えることを見据えて、いざとなった時の準備のために参加された方も多数いらっしゃいました。 前半は、熱中症に関する語彙と共に症状を説明する表現も学びましたが、「I have 症状(名詞)」と「I feel 症状(形容詞)」の表現では動詞の後に続く名詞と形容詞の使い分けが少し難しかったようです。
そして、習った語彙や表現を実践的に使えるようにするために、看護師が患者を問診するダイアローグを使ってリスニングとスピーキングの練習をします。リスニング練習では、聞き取りの後に先生が一文ずつ丁寧に解説をしていきます。スピーキング練習では、グループに分かれて、アクセントも含めて、参加者一人ひとりに先生が直接指導をしていきます。皆さん、大きな声でとても真剣に取り組まれていました。
後半は、熱中症予防のための患者指導を学びます。具合が悪くなった後の処置も大切ですが、症状を繰り返さないようにするための予防もとても大切ですね。まずは予防に関する語彙や表現を学び、前半同様に患者指導のダイアローグでリスニングとスピーキングを徹底的に練習します。そしてまとめの演習では、ペアになって患者役と看護師役に分かれて、ロールプレイで練習を重ねます。別のリスニング問題で聞き取った患者の発言内容をもとに、熱中症予防のためのアドバイスを考えて患者に指導します。皆さん、習った言い回しを一生懸命に駆使して、相手の患者役に説明をしていました。
また、前後半とも学習した表現の定着のため、○×ゲーム形式で勝ち残りクイズも行いました。分かっていることでも、瞬時に回答を判断しなければならないクイズ形式では間違えてしまった人も。実際の現場ではスピードを求められることも多いので、緊張感のあるよい練習になったようです。
ワークショップ終了後はロビーで簡単な茶話会を催しました。看護の現場での英語の必要性や普段のお仕事の大変さなど、看護師同士だから分かり合える話、またベテラン看護師から新人看護師へのアドバイスなど、いろいろな話に花が咲きました。そして、看護英語コミュニケーション力の強化という同じ目標を持った同士として、皆さんがお互いに刺激になる機会になったようでした。今後も継続してこのような場を設けていきたいと思います。
IPECでは今後も看護師をはじめとする医療者の方々に実践で使える英語を提供していきます。お楽しみに!
・2018年 7/1(日) 第5回看護英語ワークショップ 熱中症(大阪会場)
・2018年 7/22(日)第3回看護英語実践セミナー
*日程・内容は変更になる場合がありますので、詳細はホームページでご確認ください。
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