12月8日に「看護英語ワークショップ第9回インフルエンザ」が開催され、19名の方(看護師16名、助産師2名、 スペイン語医療通訳学習者1名)に受講していただきました。今回は、「外国人患者の増加」を受講理由に上げる方が多く、また自己啓発や、オリンピック・パラリンピックのボランティアをする予定の方もいらっしゃり、皆さん意欲的に取り組んでおられました。
ワークショップの前にまず、カナダと日本の看護師資格を持つ久々宇悦子さんによる、世界で広がる麻疹(はしか)の流行やワクチン反対の動きについての講演がありました。
久々宇さんは、日本で看護大学卒業後、国内で病棟勤務を経てカナダへ渡航され、独学でカナダ看護師試験(Canadian RN Exam)に合格、看護師免許を取得されました。就労ビザ取得後、トロント市内の地域基幹病院に入職し、外傷・脳神経外科ICUにて看護師として2年間勤務後、帰国されて看護職能団体にて看護労働や学会事業等に従事されています。
講演内容は、世界的な麻疹の拡大、アメリカでの非常事態宣言、ワクチン接種を迷ったり反対する人の増加とその理由、各国の対応策、来年のオリンピック・パラリンピックに向けての準備など、大変興味深く、驚いたりうなずいたりしながら聞いている方もいらっしゃいました。
感染症に関する英語表現の解説もあり、受講生の皆さんにとっては、感染症にかかった患者さんと接する際や、海外のニュース記事などを読み解く際の良い参考になったのではないかと思います。
ワークショップでは、前半は、インフルエンザの症状や問診に関する語彙・表現を学び、グループに分かれて発音練習を繰り返し行いました。
その後、迅速診断法を行う際の表現についてグループ対抗でゲームを行い、皆さん素晴らしいチームワークで正しい答えを導き出していました。その後の解答で、検査説明の英語表現の流れと発音を確認しました。
後半は、インフルエンザの処方薬や、服薬指導に関する語彙・表現を学習します。
薬に関する語彙・表現を学んだ後、実際の服薬指導のリスニングを行い、文章内の空欄になっている単語を聴き取って書き入れます。聴き取りづらいと思われる単語もしっかり記入されている方もいました。
発音練習の後、再度グループにわかれて、服薬指導の説明手順を完成させるゲームを行いました。
最後に、実際の薬の情報を使って、ロールプレイで患者役に看護師として指導を行いました。用量・用法・注意点などを間違えずに伝えるよう注意しながら、繰り返し練習しました。
ワークショップ後の恒例の茶話会には多くの方が参加されました。職場での外国人患者さんやご家族への対応、日頃の英語学習などについて情報交換ができ、自身の「看護英語力を向上させる」という共通の目標を持つ方達同士、良い交流の機会になったのではないかと思います。
※詳細はホームページをご覧ください。
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