10月20日に「第4回看護英語実践セミナー~外国人患者へ「英語で問診」を体験~」が開催され、18名の方(看護師13名、うち1名保健師資格もあり、助産師3名、外来クラーク1名、通訳者1名)に受講していただきました。
アンケートの受講動機には、「自己啓発のため」と回答された方が多く、これから増えるであろう外国人患者への対応に備えている方や、病院機能評価により病院内の案内が英文化されることへの対策として、と回答されている方もいました。
実際に既に多くの外国人患者と対応している方や、オリンピックボランティアとして働くことを見据えて受講されている方もいらっしゃいました。
このセミナーでは様々な症例のシナリオが用意され、患者役の外国人教師を相手に何回も問診を実践することにより、使われる表現を自分のものにすることができます。皆さん、緊張されつつも、楽しく参加されていました。
まず、すべてのシナリオで使う共通の表現を学びます。ここで、しっかり発音練習を行い、質問の言い方に慣れてから実際の問診にチャレンジします。各シナリオ毎の、共通質問以外の表現も事前に学習します。
また、問診ブース以外の「服薬指導」「バイタルサインチェック時の説明」で使う表現も発音練習を行い、さあ、スタートです!
「問診ブース」では、皆さん少し緊張しながらも、事前に学習した質問をし、患者情報を聴取していました。
患者役の英語教師は、受講生の質問に対し演技力たっぷりに回答し、看護師として心配顔で真剣に一所懸命問診をしている皆さんの姿が印象的でした。今回は小児の問診もあり、母親を介して患児の症状を訊くという場面は良い練習になった、という感想がありました。
「服薬指導ブース」では、いつ、どの位の量を、どのくらいの期間内服するか、を患者役教師に説明しました。初めて触れる言い回しや単語もあり、なかなか難しかったようです。もう少しいろんな例で説明してみたかった、というご意見がありました。
「バイタルサインブース」では、実際にカフと体温計を使ってバイタルチェックの動きをしながら、患者へ説明していきます。
問診を終え、実践セミナーでは恒例の「医学用語の基礎を学ぼう」というミニレクチャーを全員で受けました。
今回は数にまつわる接頭語を学びました。
最後に、患者役教師から総評がありました。患者の言葉をきちんと聴き取っていないと、同じような回答を要求する質問をしてしまったり、逆に情報が全て取れなくなったりするので、自分が話すことだけではなく聴き取ることも重要、というお話をされました。皆さん、頷いて聞いていらっしゃいました。
セミナー後の茶話会には9名の方が参加され、実際に病院で外国人患者と接した時の経験を交換し合い、また、オリンピックのボランティアにに参加する方の話を伺うこともでき、今後の学習への意欲を皆さん高めていらっしゃいました。
IPECでは今後も看護師を始めとする医療者の方々に実践で使える英語を提供してまいります。
詳細はホームページをご覧ください。https://nurse.ipec.or.jp/workshop/#ws09
皆様のご参加をお待ちしております!
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