7月22日(日)に「第3回看護英語実践セミナー~外国人患者へ『英語で問診』を模擬体験~」が開催され、18名の方(看護師14名、薬剤師1名、助産師1名、医療事務1名、その他1名)に受講していただきました。
受講動機として「外国人患者の増加」「オリンピック・パラリンピックに向けて」を挙げる方が多く、皆さん積極的に、意欲的に参加されていました。
セミナーでは、それぞれ違う症状を抱えた外国人患者から情報を聴取する「問診の模擬体験」と、「バイタルサイン測定時の患者への説明」、そして今回新しくブースを設けた「服薬指導」を行いました。
患者のシナリオは7つ用意され、問診に入る前にウォーミングアップレッスンを行い、全員でまず重要表現を学習してから問診をスタートしました。
模擬体験と並行して「医学用語の基礎」のミニレクチャーが2回あり、最後に患者役の外国人教師からの総評がありました。
まず全員で問診・バイタルサインチェック・服薬指導に関わる基礎表現、及び各シナリオの追加表現や語彙を学習しました。一つ一つ教師の後について発音も練習し、問診票の使い方などの説明を受けてLet’s start!!
4つのブースには患者役の英語教師が待機しており、ひたすら「英語のみ」で情報を聴取していきます。 4人の教師の母国はアメリカ・イギリス・カナダ・中国と様々で、異なる国の英語を聴き取る良い練習になります。また、前半と後半でシナリオが変わり、受講生は全部で7つの症例を体験することができました。毎回、各患者役教師から短いフィードバックがあり、自分の問診を振り返ることができます。 患者情報の解答は貼りだされているので、自分の聴取した情報が正しかったのかを確認し、疑問点はすぐに日本人教師に確認することができます。皆さん解答を見て熱心にメモを取っておられました。
今回は、初めて受講された方が多く、一般的なセミナーとの違いに少し戸惑う方もおられましたが、何回かこなすうちに、この実践的なやり方でこそご自身の英語力が本当に試され、かつ回数を重ねるごとに言葉が自然と出てくることを体感されていました。
バイタルサインブースでは手を動かしながらの説明に少し戸惑う方もいましたが、事前に指示された血圧や脈拍の数値を使って、とてもスムースに説明できていました。 後半、このブースは「服薬指導」を行いました。発音が難しい単語(antihistamine, antidiabeticなど)も多く、また、服薬上の注意点など難しかったところもありましたが、最も重要な表現である用法・用量については、皆さんしっかりと説明できていました。
問診の模擬体験と並行して、日本人教師による「医学用語の基礎」のミニレクチャーが 2回行われました。今回は「tachy-とbrady-」という臨床では日本語で「タキる」「ブラディ」のように使われている接頭語について、またその接頭語が付く単語、及び患者への説明の仕方を学びました。メモを取る方も多く、より専門的な知識を身につけたい!という熱意が感じられました。
最後に患者役の外国人教師から「基本的な問診の質問を何回も繰り返すことで、このセミナーの2時間の中でも成長が見られました。やればやるほど上手く話すことができるようになった。」という総評がありました。セミナー終了後も、熱心に解答を書き写す方も多く、受講生の皆様の英語学習への強い意欲を感じました。
IPECでは今後も看護師を始めとする医療者の方々に実践で使える英語を提供してまいります。
・2018年 8/29(水),9/2(日),9/4(火)TOPEC看護英語試験 対策講座
・2018年 9/16(日)TOPEC 看護英語試験
・2018年 9/24(月・祝)ゼロから始める看護英語
*日程・内容は変更になる場合がありますので、詳細はホームページでご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております!
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