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ニュージーランド看護師体験ブログ Part1

こんにちは。これは、日本で看護師経験を経て、ニュージーランドで看護師になった森本さんの体験ブログです。ニュージーランドで看護師になるきっかけからはじまり、IELTSの勉強、ニュージーランドの医療システム、日本とニュージーランドの看護事情の違いなど、様々な体験談をお届けしていきます。海外で看護師として働いてみたいと思っている看護師の皆さん、大自然に恵まれたニュージーランドで仕事も私生活も充実してみたいと思いませんか?

ニュージーランド(NZ)に行かれるまでは何をされていましたか?
看護師の専門学校を卒業後、日本で看護師として働いていました。
病棟勤務を5年、保健師として約2年働いていました。
NZで看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
海外生活への憧れで1999年にワーキングホリデーでNZへ。
NZの南島にあるクライストチャーチの語学学校在学中、クラスの仲間とラグビーのゲームを体験中に先生にタックルされ、左肩の脱臼と靭帯裂傷でクライストチャーチ病院の救急外来を受診するはめに。その当時、私はまだ英語があまり話せなかったので、医者の説明はほとんど理解できず、不安とショックを抱えたまま帰りました。「日本人の看護師さんがいてくれたらな」という思いがNZで看護師になりたいと思ったきっかけですが、当時の私の英語レベルでは無理だと思い、決意までには至りませんでした。
ワーキングホリデー後帰国し、英語を忘れないために英会話教室に通いました。そこでイギリス人の先生に出会い、その先生の彼女がなんと!NZで看護師になろうと思っている日本人の看護師さんでした。すぐに意気投合し、私も「NZで看護師なろう!」と決意しました。
NZで看護師になるにはどれくらいの英語力が必要ですか?

当時(2001年)、IELTSのアカデミックで平均7.0または、平均6.5の場合、Competence Assessment Course(看護師の適性をみるためのコース6~8週間)を受講することでNZの看護師として登録できました。
最近(2013年時点)は、IELTSのアカデミックでListening, Reading, Writing, Speakingの各項目7.0を1年かけて取得するかOETの全てのカテゴリー(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)にて「B」以上と定められています。

*IELTSとは、「 International English Language Testing System」の略であり、主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドで使用されている英語力判定試験です。「アカデミック」と「ジェネラル(一般)」モジュールの2つに分れており、それぞれ、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの能力を0~9.0のポイントで判定されます。看護師は「アカデミック」モジュールになります。

*OETとは、「The Occupational English Test」の略であり、医療に携わる人のために作成された語学力判定試験です。IELTSと同じく4つのカテゴリー(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)に分かれており、判定は「A:最高レベル」~「E:最低レベル」で判定されます。

NZで看護師になるには、日本での臨床経験は必要ですか?
最低2年の臨床経験が必要といわれています
NZで看護師に登録するために必要な書類は何ですか?そして書類は日本で準備したほうがいいのか、NZで準備したほうがいいのかも知りたいです。
私は日本で必要な書類を準備して、NZでは英語の資格を取ることに集中しました。やはり書類は日本で集めた方が郵送の時間が短縮できるのでよかったです(2001年時点)。

「日本で準備した書類」
・出生証明
・パスポート
・履歴書
・看護学校の履修科目、履修時間、成績表
・看護師免許証
・各職場の在職証明書
・職場の人からのReference(推薦状)1通
・自分の事を2年以上知る人からのReference(推薦状) 2通

「NZで準備したもの」
・英語能力の証明:IELTSの結果
 Academic: Over All Score(平均)6.5~7.0
・申請費用:小切手
・警察証明書

職場の上司からの推薦状をもらうのは人によっては難しいようなのですが、私は、その時働いていた看護師長に書いてもらって、それを私が英語に訳して提出しました。(最近は、出生証明書は必要なく、職場の人からの推薦状は2通、知人からのものが1通になっています。)
書類の準備にはどれくらいを要しましたか?

人によって様々だと思いますが、日本での書類の準備に私は4~5ヶ月かかりました。

*注意:必要書類や上記に記載された情報はその年によって変更される事がありますので、Nursing Council of New Zealand(日本での看護協会または厚生労働省にあたる所)のURL:http://nursingcouncil.org.nz/Nurses/International-registration の「all other international applicants」で確認される事をおすすめします。

次回はIELTSの勉強について詳しくお伝えします!

ブログ執筆者

森本 博美さん
日本・ニュージーランド・カンボジア看護師
国内で看護師として病棟・外来の臨床経験を経て、保健師として保健所に勤務。その後、ニュージーランドへ渡りワーキングホリデーを体験後、看護師免許を取得。クライストチャーチのPublic Hospitalの整形外科病棟に6年、老人ホームに約2年勤務。2014年にカンボジアに渡り、現在日系クリニックで看護師として活躍中。

※ 本ブログは森本さんが留学された当時の情報です。現在とは異なる場合がございますので、必ず最新情報はご自身でお調べください。

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