11月18日(日)に「第6回看護英語ワークショップ~外国人患者へ『英語で消化管内視鏡検査』下部消化管編~」が開催され、26名の方(看護師21名、薬剤師1名、放射線技師1名、医療事務1名、看護系大学教授1名、クリニック経営者1名)に受講していただきました。
半数以上の方々が前回の上部消化管編も受講されており、内視鏡検査を受ける外国人患者が増えていることを実感いたしました。今回初めて受講される方々の受講動機として、「外来患者の98%が外国人だから」「通訳に説明が伝わっていないことがあり不安だった」「必要に迫られた」が挙げられ、医療従事者が英語を話すことの重要性を現場の皆さんが痛感されていることがわかります。
ワークショップ前半では検査前日までの指示の表現を学び、次にゲームをしながら下部消化管の解剖学用語・症状・疾患名の解説を聞きました。
その後、検査に関する問診の英会話を聴き取り、表現を学び、発音練習もして定着していきます。
ワークショップ後半は、腸管洗浄剤の準備・飲み方の説明に必要な英語表現を学習します。グループワークでは、腸管洗浄剤の準備の説明文を作成し、患者役に説明をしました。患者役は説明をよく聞いて、しっかり準備できたようです!
次のグループワークでは、内視鏡検査前後・検査中の声がけを行いました。看護師の声がけとして的確な英単語や表現、説明の仕方をグループで話し合う中、真剣なやり取りが聞かれました。
各グループで完成させたシナリオで声がけを行うと…
あれ?患者役の教師の動きがおかしい!この英単語は間違ってるの?と皆さんにどよめきが…
全てのグループの発表が終わって、解答例を聞いた時の「こう言えば伝わるんだ」と納得された皆さんのお顔が印象的でした。
最後に、検査後の諸注意の英語の言いまわしを学習し、何回も発音練習を行いました。 患者さんへの説明ですので長い文もありますが、何回も繰り返し練習することで皆さんの発音がスムースになっていきました。
ワークショップ後の茶話会には12名の方々にご参加いただきました。皆さん和やかに歓談され、英語での対応に不安を抱える方も、同じように頑張っている看護師の方や教師との交流を通して、看護英語学習への意欲を高めておられました。
患者の一番身近にいる看護師が英語で説明できれば、知らない国で医療処置を受ける外国人の不安な気持ちを軽減させることができます。少しでも会話をすれば、もし表現が間違っていても「あなたが言っているのはこういうことですか?」と、相手が正しい表現を示してくれることも意外と多いのです。全てが学習に繋がります。まず一歩踏み出してみましょう!
IPECでは今後も看護師を始めとする医療従事者の方々に実践的に使える看護英語を提供してまいります。
・2019年 2月3日(日) 第3回 TOPEC看護英語試験対策講座
・2019年 2月11日(祝・月) 第7回 看護英語ワークショップ~検査・処置編
・2019年 2月24日(日) 第3回 TOPEC看護英語試験
※詳細はホームページをご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしております!
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