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カンボジアで活躍する看護師へのインタビュー& 教材を実際に使用しての感想 第6回

松下 歩美(仮称) 看護師さん

「医療材料が少ない発展途上国という環境で試行錯誤しながらの看護も私はすごく楽しいです。」と語る松下さん。

簡単に看護師としての経歴を教えてください。
消化器外科病棟に4年間勤務していました。
なぜ、カンボジアで看護師として働こうと思いましたか?
もともと海外で働きたいと思っていて、自分の資格を生かせる仕事を探していました。また、東南アジアが好きなので、出来れば東南アジアで仕事ができたらいいなと思っていた所にカンボジアで看護師の募集があったので自分にぴったりだと思い応募しました。
カンボジアで看護師として、どのような仕事をしていますか?
日系クリニックで働いています。主に患者対応です。手術の際の外回りや、夜勤も時々あります。その他、当院の医療在庫のチェックをカンボジア人スタッフとおこなっています。
仕事でのコミュニケーションは主に英語ですか?それとも日本語ですか?
日系のクリニックなので、カンボジア人スタッフとは英語で、日本人スタッフとは日本語です。
英語はどのようにして勉強しましたか?また、医療英語はどこかで学ばれましたか?
日本では、オンラインで英会話を習っていました。また、兄が海外で生活しているため、兄に英語を教えてもらったり、海外留学していた友達に勉強方法を教えてもらったりしていました。カンボジアに来てからは、週3回英会話教室に通っています。医療英語は、カンボジアに来てからスタッフに教えてもらったり、この教材を使って勉強しています。
カンボジアで働いていて、英語で苦労する事はありますか?
流暢に英語が話せないため、苦労だらけです。例えば、患者の状態についてカンボジ人スタッフに伝えたい時や、相談したい時などに、なかなか医療英語が出てこなかったり、伝えたい事が伝えきれない事が多々あります。その時は辞書で調べて会話しています。
「Nursing English in Action」のテキストを使ってみての感想をお聞かせください。

1)全体の内容としては、見やすくて、わかりやすかったです。
イラストもついていたので、覚えやすいと思いました。

2)Listeningは、聞き取りやすくてipodに入れてリピートしていますが、一つ一つの単語の間が短いので、リピートしている間に次のワードにいってしまい、ついていくのに必死です。

3)Writingは、先に例文があってその後に書き込めるので、何度も練習してから書きこむようにしています。

4)Speakingは、カンボジア人スタッフと一緒に患者役、看護師役を交代しながら、また、カンボジア人スタッフに発音やアクセントのつけ方を教えてもらいながらやっています。実際に仕事で練習した内容を使うことができるのですごく助かっています。

また、現場ではどんな場面で役に立っていますか?
私はまだ日常会話も十分に出来ないので、主にスタッフとのコミュニケーション、患者のバイタル測定や処方薬の説明などで役立っています。
テキストにないもので、「もっと、こんな内容の教材があったら現場で役立つのでは?」という現場での声をお聞かせください。
臓器の細かい部分など、解剖生理でさらに専門分野別に勉強できるといいなと思いました。
カンボジアで看護師として働いてみて、日本と比較して大きな違いなどありますか?
環境が全く違います。日本では私は外科病棟での経験しかありません。毎日入院があり、入院処理や退院処理など、走り回っていました。カンボジアでは、日系のクリニックという事で、色んな国籍の方や、様々な疾患を持った患者が毎日来院され、日本では見たこともない皮膚疾患などに遭遇します。また、日本では普通の事が、ここでは普通でなかったりします。例えば、予約時間になっても来院しない患者に電話をいれると、忘れていたりとか。日本ではありえない事が多いのでびっくりします。
カンボジアでは他の看護師との情報交換などの場はありますか?
他の医療機関などで働いている看護師さんとの情報交換はほとんどないですが、もし集まる場があれば参加したいです。
もし、カンボジアで働く看護師さん達と集まる場があれば、どのような情報を共有したいですか?
カンボジアの医療についてもっと知りたいです。また、カンボジアでの日本人看護師としての役割や日々の業務内容の情報交換や日本にある医療材料例えば、フィルムドレッシング材などはカンボジアにはないので、その代わりにどういった方法で傷の処置をしているのかなど情報交換できたらいいなと思います。
最後に、これから看護師になる看護学生さんや海外で看護師として働いてみたいと思っている看護師さんに海外で働く事の魅力とは何かを一言お願いします。
看護師という職業はとてもやりがいのある仕事だと私は思っています。日本は医療材料一つにしても何でも揃っていますが、医療材料が少ない発展途上国という環境で試行錯誤しながらの看護も私はすごく楽しいです。一歩踏み出すのにたくさんのエネルギーを使い不安な事もたくさんありますが、その一歩を踏み出す事で、物の見方や考え方が変わってくると思います。

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